読書記録 6月分


山中鹿之助 (P+D BOOKS)
単行本 – 2015/5/25
松本 清張 (著)

読了日: 2015-06-16 ★★★★☆

本作品は、1957年4月より、小学館発行の雑誌「中学生の友3年」〜「高校進学」に1年間連載さたもの。
山中鹿之助の34年という短くも波瀾万丈の生涯が綴られている。
ただ、ページ数が限られ、連載期間も1年間に限定されているので、それぞれのエピソードの記述が浅いのは仕方がないとは思うが、残念な点であった。



反例からみた数学
単行本 – 1985/4
岡部 恒治 (著), 一松 信 (著), 白井 古希男 (著), 和田 秀男 (著)

読了日: 2015-06-20 ★★★★☆

島根県立付属図書館の蔵書リユース市で購入した本。
目次
・数学の基礎と反例
  無限・パラドックス・無限集合・対角線論法・連続体問題など
幾何学と反例
  非ユークリッド幾何学位相幾何学トポロジー
代数学における反例
  初等整数論(最大公約数・フェルマー数・メルセンヌ数素数の分布など)
  線形代数学(四則算法・線形写像
  群論入門
  代数方程式の解法(2次〜5次以上の方程式の場合)
解析学における反例
  実数の連続性・微分可能関数・級数積分など

私は数学の専門家ではないので、すべてを理解することは難しいため、代数学の後半辺りからは斜め読みで済ませた。またいつか、参考になるときが来るかもしれない。



花明かりの宿場町―歴史ロマン傑作選 (講談社文庫)
文庫 – 1984/1
日本文芸家協会

読了日: 2015-06-30 ★★★★★

本を整理していたら出てきた時代小説の傑作選。
昭和55年度版と56年版に収録されている合計42篇より厳選された12篇が収録されている。
目次を見て、栗本薫(著)「蝮の恋」という作品が載っていたので読むことにした。
傑作選だけあって、その他の作品も秀作であった。
個人的には、澤田ふじ子の「鮎」が良かった。この著者の他の作品も読んでみたくなった。
目次
同門の酒    池波正太郎
鵙(もず)    伊藤桂一
蝮の恋     栗本薫
鮎        澤田ふじ子
鎖ざされた海 白石一郎
萩の雨     滝口康彦
空(くう)     綱淵謙錠
消えた時間から来た手紙 南條範夫
富士、異邦人登頂 新田次郎
うさぶろう    穂積驚
人形武蔵    光瀬龍
木骨秘門    渡辺潤一