『山本二三展』に行って来ました

出雲大社を後にして向かったのは、出雲文化伝承館
3月15日まで開催されている「山本二三展」を観るためである。
天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」などの数々のアニメで背景画を描いている山本二三氏の作品約200点が展示されている。

会場は2ヶ所に分かれていた。

まずは、第2会場を観ることにした。




こちらには、「未来少年コナン」「時をかける少女」「火垂るの墓」「じゃりン子チエ」などのスケッチや背景画が展示されていた。
アニメの撮影で使用するものなので、40cm×30cmくらいのサイズなのだが、どの作品も、非常に細密に描かれていた。
チラシに描かれている「時をかける少女」の画が、3m×4mくらいのシートに引き伸ばしたものが展示されているが、それを見ても、その細密さがよくわかった。
菩提樹の春夏秋冬」という作品があったが、これはiPhoneiPad向け絵画鑑賞アプリ『菩提樹の春夏秋冬』として配信されているものだった。
Four Seasons 菩提樹の春夏秋冬

第2会場は明るい照明になっていて、スペースも広く取ってあり、鑑賞しやすくなっていた。
もっとじっくりみたいところだが、第1会場へ向かうことにした。


第1会場には、「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」などの背景画が展示されていた。
こちらは、照明がうす暗くしてあった。
もののけ姫」のシシ神の森をイメージさせるためだと思う。

みなさんじっくり鑑賞しているので、列が進むスピードはゆっくりであった。

天空の城ラピュタ」は何度も観ているので、展示されている背景画から、映画でも場面が思い浮かび、セリフやBGMがよみがえった。

もののけ姫」のエリアでは、シシ神の森のセットがあり、セットの中に入って記念撮影ができるようになっていた。

展示の中で私が一番注目したのは、幅2mくらいのシシ神の森の背景画。
アシタカが初めてシシ神を目撃する場面で使われている背景画である。
この背景画を目一杯近づいてじっくりと鑑賞。
そうすると、水面は別の紙に描かれたものが貼り付けられていることがわかった。
その後、画から少しずつ離れながら鑑賞。
ある地点から、見え方ががらっと変わり、いきいきとしたシシ神の森に見えるようになった。
この画は順路の後半にあるためか、さっと通り過ぎる人が多く、そのおかげもあって、じっくりと堪能することができた。

第1会場には、山本二三氏がこれまでに担当した作品の一覧が掲載されている。
これまでに観て育ってきたアニメが多いのに驚く。

今度は背景に注目しながら、「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」を観てみたいと思う。