書評「本棚探偵の生還」喜国雅彦

記事番号  361

本棚探偵の生還

感動度 ☆☆☆☆
実用度 ☆☆☆
娯楽度 ☆☆☆☆
難易度 ☆☆☆

感想
2011.08.21読了

7年ぶりの本棚探偵シリーズ。
私がブログで最初に書評を書いたのは、このシリーズの第一弾「本棚探偵の冒険」である。
ブログに書こうと思うほど、面白い内容だった。
それから、書評の記事は続いており、今回が361本目の書評である。


20日夕方。
外出して帰ってきたら、本が届いていた。
早速、函から取り出し、まず月報を読む。
一満足して、本編の目次を見る。

最初の項目が

「帰還か生還か、それが問題だ」

おおおおおお!!!
そうだよ、そうだよ。

私の経験からすると、第三弾のタイトルは「本棚探偵の帰還」となるはずなのだ。
それは、シャーロック・ホームズ講談社文庫(鮎川信夫訳)で読んでいたから。
ただ、この項目では、講談社文庫版については触れられていなかったのが残念。

といっても、古本好きの私にとっては、どれも愉しい内容。
こんなに集中して本を読んだのは本当に久しぶりである。

某大手古書店に行けば、すべての棚をチェックするので、少なくとも1時間はかかり、そしてビニール袋1袋くらいは買ってしまうであろう私の古本好きの虫が騒ぎ出してくる。

今回、著者は海外にも出かけている。
また、趣味であるマラソン古書店巡りを合体させた、「マラ本」の顛末も書かれている。
本の引越し作業の手伝いをした「二つの本の引っ越し」では、古本マニアの仰天発言に笑いを抑えられなかった。

読み終わった感想。

面白かった。

そして、前のシリーズを再読したくなり、家の奥のダンボールの中から引っ張り出してきた。
そして拾い読みしてみた。

面白かった。

今度は家にあるものではなく、文庫版の古本を買って読もうと思ったが、Amazonでは、現時点で、3,112円!!!!

またいつか、私にとってリーズナブルな価格になっているときに出会えるといいなあと思うが、こんな考えでは、マニアにはまだまだ遠そうだ。


以下、各巻の書評。

本棚探偵の冒険」書評
http://www.hi-ho.ne.jp/suppy/book/book%5B1%5D.html

本棚探偵の回想」書評
http://blog.livedoor.jp/suppy/archives/2005-01.html?p=2#20050124