特別展「松平家の大名行列」@松江歴史館

17日は月に一度の「古文書を読む会」の講座の日であったが、今月は課外学習で、松江歴史館の特別展を見に行くことになった。


この特別展では、松江藩主松平斉貴(なりたけ)が、江戸赤坂の屋敷を出発して京都に向かったときの大名行列を、全5巻の巻物、つなぎ合わせると106mにもなる上京絵巻の一部が展示されている。

歴史館のガイドの方に案内をしていただきながら、展示を観ていった。

この絵巻には、1767人もの人物が描かれており、いろいろなものが運ばれていることがわかる。大名行列として、この人数は格段に多いそうだ。

第3巻に藩主の乗る駕籠が描かれている。また、2名の医師が同行しており、こちらも駕籠で運ばれている。

殿(しんがり)を務めるのは乙部九郎兵衛。馬に乗って移動しているが、すぐ後に柄杓を持った人物が歩いている。実はこの役目、御柄杓持といい、馬に水をやるための柄杓を持つことだそうだ。

展示の中には、古文書もいくつかあったので、古文書の先生に解説をしてもらいながら、展示をみた。

大変有意義な課外学習だった。

この特別展は、12月2日まで。
秋の特別展「雲州松平家の大名行列」