四月度 古文書を読む会

毎月第3土曜日は「古文書を読む会」の日である。
現在、2つの古文書

『鎮撫使様 (中略) 安来詰日記』
『不昧公大崎茶会記』

を教材にしている。

今日、そのうちの一つ、
『鎮撫使様 (中略) 安来詰日記』
を読み終えた。

この文書は82ページあるのだが、
平成17年1月から読んでこられている。
私は途中から参加している。

この文書の内容は、先生の説明を拝借させていただくと、

慶応四年(1866年)2月15日〜3月4日、
山陰道鎮撫使一行が安来を通過するまでの記録で、
一行が通行するときに必要な
 宿泊所、休憩所、食料など、物品の調達。
 人夫の差し出し。
 一行についての情報。
を記述したもの

である。
日にちがない中、鎮撫使一行に無礼なことがないように、
準備に迫られている様子が記述されている。

私はこのようなことが地元であったことなど、全く知らなかった。
それを知ったのもこのような古文書が残っていればこそである。

今日の講義の雑談の中で、
草履は一日3足くらい履きつぶしてしまう。
このため、たくさん必要なのだが、和紙で作られることもあり、
その和紙は、古文書の和紙が使われる場合があったようだ、
という話があった。
このため、失われた古文書も多いことだろう。

当時としては仕方がなかったのだろうが、
惜しいことである。

近くに、眠っている古文書がないだろうか。
歴史が変わるようなものでなくても、
その当時の地域や人々の様子がわかるだけでも面白いと思う。